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アプリの選び方4分で読めます

発音矯正アプリの選び方|「判定が出るだけ」のアプリで直らない理由

発音アプリは判定スコアを出すものが多いのに、点数を見ても何をどう直せばいいか分かりません。発音が通じない本当の原因(強弱・リズム・特定の子音)から逆算して、選ぶときに見るべき4条件と、アプリに任せない部分を整理しました。

発音アプリは種類が多く、どれも「AIがあなたの発音を判定します」と書いてあります。使ってみると点数は出るのに、何をどう直せばいいのかが分からないまま終わることがよくあります。

原因ははっきりしていて、多くのアプリが測っているものと、実際に通じない原因がずれているからです。先に原因のほうから書きます。

発音が通じない原因は3つに集約する

1. 強弱が平坦

日本語話者の英語がいちばん聞き返されるのはここです。英語は意味を持つ語を強く長く、機能語を弱く短く発音します。全部同じ強さで並べると、相手は文の骨格を掴めません。

個々の音が正確でも、平坦だと通じません。 逆に、多少音が怪しくても強弱が合っていれば通じます。

2. 特定の子音だけが崩れている

全部の音が悪い人はほとんどいません。実際は数個です。

  • rl
  • ththsz で代用している)
  • vb
  • 語尾の子音に余計な母音が付く(good が「グッド」になる)

この4つを潰すだけで、聞き返される回数はかなり減ります。

3. 音の連結と脱落を知らない

want to を1語ずつ丁寧に発音すると、かえって不自然に聞こえます。ここは聞き取りにも直結する話なので、「英語が聞き取れない5つの原因と直し方」に詳しく書きました。

選ぶときに見る4条件

原因が上の3つなら、アプリに求めるものは自動的に決まります。

条件1:単語ではなく「文」で練習できるか

単語ごとに発音判定するアプリは、強弱の練習になりません。強弱は文の中でしか発生しないからです。

最低でも1文、できれば会話単位で声に出せるものを選んでください。単語の判定は補助として使います。

条件2:どこが悪いのかを場所で示すか

「78点」とだけ出るアプリは、次の行動が決まりません。見るべきは点数ではなく、

  • どの語の、どの音が弱かったか
  • 正しい口の形はどうなっているか

が分かるかどうかです。分からないアプリを使い続けると、同じ間違いを高速で反復することになります。

条件3:自分の声を聞き返せるか

自分の録音を聞くのはかなり気まずいのですが、効果は判定スコアより上です。1回聞くだけで、平坦さと語尾の消え方が自分で分かります。

判定より前に、録音が残るかどうかを見てください。

条件4:毎日開けるか

発音は知識ではなく運動です。週1回30分より、毎日1分のほうが定着します。起動して口を動かすまでに何画面も挟むアプリは、結局開かなくなります。

アプリ選び全般の基準は「AI英会話アプリの選び方|比較のときに見るべき5つの条件」に5条件としてまとめています。

アプリに任せなくていい部分

全部をアプリでやる必要はありません。次の2つは、無料で先に潰せます。

  • 口の形を知る。 あやしい音だけ発音記号 一覧で確認してください。舌の位置が分かれば、その場で音が変わることがあります
  • 電話や騒がしい場所での言い直し。 名前やコードを1文字ずつ伝える場面は、発音を直すよりNATOフォネティックコードを使うほうが速いです(B as in Bravo

練習の順番

  1. 自分の弱点を3つに絞る。 1分話して録音し、聞き返して気になった音だけメモします。全部直そうとしない
  2. その音を含む短い文を、毎日声に出す。 単語単体ではなく文で
  3. 文全体の強弱を意識する。 強く言う語を先に決めてから読みます
  4. 週1回、録音して前の週と比べる。 点数より自分の耳で比べるほうが確かです

目標は「聞き返されないこと」

最後に基準の話です。発音の目標をネイティブに近づけることに置くと、終わりがなく、達成感も出ません。

目標は一度で聞き返されないことで十分です。そこまでは強弱と数個の子音で届きます。実際、英語話者の大半は非ネイティブなので、訛りそのものは問題になりません。

私たちが作っている iOS アプリの Inko は、発音判定アプリではなく会話アプリですが、1日60秒だけ AI と声で話すので文単位で口を動かす回数が毎日確保できます。会話のあとには「あなたはこう言った → ネイティブならこう言う」のレッスンノートが残るので、言い回しごと直せます。発音記号を眺める時間より、口を動かした時間のほうが結果に効きます。

一人でできる練習を全部並べたものは「英語のスピーキングを一人で練習する方法7つ」にあります。

よくある質問

Q.発音矯正アプリで本当に発音は直りますか?

直る部分と直らない部分があります。個々の子音や母音は、口の形を示してくれるアプリで改善します。一方で通じるかどうかを大きく左右する強弱とリズムは、単語単位の判定では直りません。文単位で声に出す練習が必要です。

Q.発音判定のスコアはどこまで信じていいですか?

同じアプリの中で自分の変化を見るには使えます。アプリをまたいで比べる意味はありません。判定は音の近さを測っているだけで、通じるかどうかを測っているわけではないからです。

Q.ネイティブみたいな発音を目指すべきですか?

必要ありません。目標は「一度で聞き返されないこと」です。そこまでは強弱と数個の子音でほぼ到達します。訛りをゼロにする作業は、費用対効果がかなり悪くなります。

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